都合のいい女の条件

「ただいまーっと」


「お帰りなさい。
あ、メグさんもご一緒だったんですね」


「そこで会った」




コンビニの袋を開けて

「ほれ」と遠藤に缶コーヒーを渡す


「神田さん、コレあげる」とプリンを渡す




「えっ…いいんですか?」

「うん。旨いかは分からんけど」





「―……ありがとうございます」

え…




そのままベランダに向かって煙草を吸う





―なんだ、今の顔



たかが数百円のプリン一つで

あんなに嬉しそうな顔しやがって




何度も抱いてるのに

あんな顔見たことない




―クソッ


もっと早くあげれば良かった


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