都合のいい女の条件
「じゃあ、当日よろしくね」と
メグちゃんと遠藤は早々に帰っていった
定期検診なんだと
時計を見れば4時前
今日は土曜だし早めに終わらすかなー
ダイニングテーブルに座る
「神田さん、どんな感じ?」
「それが合わないんですよね…」
「どれ?」
「この日付なんですけど…」
うーん。なんでだ?
二人で帳簿とにらめっこする
この日付は土曜か…
ん?
「分かった!!」
「え、輝さん分かったんですか?」
「合コンだ」
「ええ?」
「これ、合コンの会費だろ」
「でも、会費より多いですよ?」
「…俺の分だ」
アノヤロー
「遠藤め、奢りって言ったくせに
経費に出すとは何てヤツだ!!」
「あははっ。なんだー
私、真剣に悩んじゃいました」
―――――…っ
――……笑った…
「んっ…」
気付いたらキスしてた
仕方ないだろ
あんな顔して笑ったらキスするだろ