都合のいい女の条件

インターフォンを鳴らす


「こんばんは」

「おぅ」



はい。とコンビニの袋を渡す

「あ、プリンだ」

「あげる。ビールは俺のね」




缶ビールを飲んで「あー疲れた」と

勝手知ったる部屋で足を伸ばす




「忙しいんですか?」

「んー、遠藤が新婚旅行に行くから
今の内に先に進めておこうかなーと」


「あー、そっか。居ないんでしたね」



あー仕事のこと考えると鬱になる



「輝さん、何か食べたんですか?」

「え?」



「夕飯ですよ」

「いや、食べてないよ」



「ええ!?空きっ腹でビールですか!?」

「あーそうなるね」


あんまし腹へってなかったし


「………輝さん」

「ん?」




「……え、と、嫌じゃなかったら何か食べますか…?」

「食べる」



「あ、じゃあ、何か持ってきますね」

「うん」



……?
なんだ?

なんだ?この違和感は?


何か今、アイツ変じゃなかったか?



よく分からん


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