都合のいい女の条件

***

薄暗い部屋


「輝さん、明日は何時に起きますか?」


「そっちは?」

「私は6:30です」

「じゃ、一緒に起こして」





ベッドに腰掛けて目覚まし時計をセットする女の

後ろから服に手をいれて耳にキスをする



「輝さん、明日は水曜ですよ?」

「うん」



次は首にキス



「寝不足になりますよ?」

「嫌?」



俺の手は止まらない



「…嫌じゃないんですけど」

珍しく渋るな





「………あの、
一回だけ名前を呼んでもらってもいいですか?」


名前?


「あれ?呼んでなかったけ?」

「……はい」





「響子」

「………」




再び耳にキスをして



「…響子」



止まっていた手をまた動かして


「響子、エッチしよ?」

「…台無し…」


「え?」

「何でもないですっ」





女ってのはよく分かんねえな

いや、響子が分からないのか?



思ってた反応と違ったり
そうかと思えば
不意打ちで攻撃してくるし



でも、まあ心地いいからいいか
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