都合のいい女の条件
時刻は8時前
いよいよ会も終盤だ
あとは新郎新婦の挨拶と退場だけ
「皆様、本日は公私ご多用の中、 私たち二人のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
私たちは、今日この日より夫婦として 共に歩んでいきます」
「オレは…いや、僕はずっと誰かに背中を押してもらわないと決断できないような
情けない男です。
だから神様が僕たちに子供を授けてくれたのだと思います。
仲良く幸せな家庭を育んでいきます。
簡単ではございますが、皆様への感謝の気持ちをこめてご挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました」
なんだ。遠藤のヤツ。格好いいじゃないか
「輝くん!」
メグちゃん!?
「ちょっと来て!」
え…この流れで何故呼ばれた?
「輝先輩、呼ばれてますよ」
「え、なんでだろ」
「ほら、みんな見てますよ。行った方がいいですよ」
えー…なにこれ