都合のいい女の条件
白に近いグレー
隣にいる響子を見る
「行かないのか?」
「はい。私はいいです」
そっか
「じゃ、車とってくるから待ってて」
店の近くに車を止めた。響子を呼びに行こうとしたが躊躇した
誰かと話しをしていたから
さっきも響子の近くにいたヤツだ
……………
ハンドルに手をかけて顔の半分を埋めながら様子を見ている
あの男、響子狙いなんだろうな
“付き合っていません”
俺、どうしたらいいんだろ
とうとう顔を全て埋めた