都合のいい女の条件
行きの道も割とスムーズだったけど帰りはもっとスムーズだった
「この分だと30分くらいで着くな」
雨が強くなってきた
「結構、降ってきましたね。三次会の人たちは大丈夫ですかね」
「竹田がなんとかするだろ」
「皆さん、大学の関係の方ですか?」
「うん」
「本当はね、山口先輩と遠藤と俺で一緒に会社やる予定だったんだけど
子供が生まれたばかりだったから先輩は抜けたんだ」
「そうですか」
「いずれ一緒にやるけどね」
「じゃいつかお会いできますかね」
「…そうかもな」
響子のマンションに着いた