都合のいい女の条件


ふと、ベッドサイドに置いたブーケに目が付く



“素直になれよっ!”


そうだな





ブーケに手を伸ばして


響子の前に持ってくる




「俺を響子のお嫁さんにしてください」


「…え……」






「だって、
メグちゃんが“誰か貰ってあげて”って」



「……え、それって、だって」




「嫌?」




あーあ、下向いちゃった


「響子、返事は?」


あーあ、泣かせちゃった


「……響子」








「……貰ってあげます」




ーーーギュッ



「ありがとう。貰ってくれて」



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