仮面を被った高校生
国家公認の殺し屋
1
ここ、とある廃墟で今日『麻薬の取引がある』と
うちに伝達があった。
本当なら今日は友達と映画を見に行く予定だったんだが中止になってしまった
取引が行われる廃墟の2階がモロに見える送電塔の上
アタッシュケースを床に置いて開く、ケースの中には
スパイ映画とか暗殺に使われるには手頃な銃。レミントンM700が入っている
一言で言うと”組み立て式のライフル”である
だが組み立て式ライフルなんて、狙撃現場に着いてから
射撃に入るまでに組み立て、調整が必要である
取引にはターゲット、即ち”タゲ”が4人来るらしい
取引現場に仲買人としてウチのリーダーが行った。
正直1人で4人はきつい。中には一発撃つだけで狙撃点を発見する奴がいる。
それに一発も外すことは許されない。ここから的までの距離は約400m、中距離狙撃だ。
「こちらブラッド、狙撃点に到着し組み立てが完了、これから調整射撃へと移る」
『ちょ、ちょっとまってよ。あと少しで着くから』
少し、と言っていたが10秒もしないうちに梯子を登ってくる音が聞こえた。
「おまたせ」
「遅いぞグレー」
「キミが早いんだよ」
「まぁいい、調整に入る。観測手さん、たのんだよ」
はいはい、と気の抜けたような返事をして観測手ことグレーは
背中のリュックから大きめの望遠鏡と3脚を取り出し俺の横に設置した
『こちらブラック、お前等。聞こえてるな』
「聞こえてます、リーダー」
『取引は現行犯じゃなきゃ捕まえられないからな。廃墟近くに無線中継用のバンを用意してある、そっちで無線は録音してある。映像は……カメラ内蔵の眼鏡で撮る」』
「了解、試験射撃に入る」
『あぁ、それじゃぁ作戦開始時刻17:30まで待機。アウト』
作戦開始まで後約30分。
開始まで待機命令が出たので試射の為にリロードをする
「ブラッド、的まで420m」
「了解……」
スコープを調整し420mゼロインになるようにしてセーフティを解除
最終の1歩前にしっかりと間違いが無いように組み立てられてるかを確認。
間違いが無かったのでうつ伏せになりライフルを構えてスコープを覗く
廃墟から東側に300mほどの所、事前打ち合わせの時にここでゼロイン調整をしておけば
タゲが出てきたときに調整は必要ないと言われた
「よし、それじゃぁブラッド」
「ん、分かった」
スコープの中心点を試射用の的の空き缶に合わせる。
「ブラッド、321カウントダウンの1で撃って」
「了解」
空き缶には黒丸が書いてあった。多分試射をする時のズレを見るためだろう
なんて考えているとグレーがカウントダウンを始めた
「2……1」
引き金を引く、
パンと銃声がこの寒い時期の乾いた空気に響く
「ヒット、ど真ん中だよ。」
「サプレッサすんの忘れた」
「あっはは」
『タゲの車が見えてきたぞ狙撃犯、構え多状態で待機。最終確認だ、黙って聞いてくれ。ブラック、グレーのいる狙撃点、ポイントAからタゲを狙う。私が伸びの体制に入ったらポイントBからホワイトが写真を撮る、カメラ内蔵の眼鏡は別視点からの証拠写真としてだからな。ホワイト、しっかり撮れよ。写真が撮れたらその場で腕立て5回、屈伸を確認したら私はその場で1回転してから腕を下ろす。取引を終了したら私は右腕を3秒間あげる、そしたら狙撃点から見えない位置に移動するから、ワンショットワンキルでな。把握したらマイクを3回叩いてくれ』
グレーが無線機のマイクを3回叩く。しばらくして3回トントントンと音がしたので
俺もマイクを3回叩く。そしたらブラックもといリーダーから”把握したな、これからは任務が終了するまで私との無線会話は出来ない”と言われた。
現在時刻17:30分。作戦開始だ
暗視スコープを持ってくれば……とも思ったが無くても出来る
ゼロイン距離を変えずに倍率を上げる。沈み掛けの西日が眩しい
西日がスコープに反射して狙撃点がばれたら不味いからアタッシュケースを横に置く
ケースを置いてからもう一回マガジンの中の残段数を確認する
五発入ってることを確認、サプレッサをつける。しっかりとねじを動かなくなるまで回す
もう一回うつ伏せになりライフルを構えスコープを覗く
スコープ越しの廃墟2階ではリーダーが両腕を下ろした、
「そろそろだね、風には気をつけなよ」
「集中しろ」
タゲが不快な微笑みを見せた、、と思ったらリーダーが右腕を上げた
心の中で3秒間数えた。リーダーが右腕を下ろし廃墟の陰へと消え……るとおもったら
俺にピースサインを出してから陰に消えた。
アレは多分外すなよ、という意味なのだろうと自分の中で強制理解した
「「よしきた、」」
俺は1人めの頭頂部を狙う、中心点が頭頂部に擦るようにし
引き金を引く。
「ヒット、ヘッドショット、!!??ターゲット……ダブルダウン!」
頭頂部に擦るようにしたことで1人目の脳に損傷を与え2人目にヒットする。
正直賭けに近い撃ち方だが当たったので問題は無い
3人目を狙う、予想してた通り胸元から銃を取り出しキョロキョロしている、が
俺には全く関係ないので3回目の引き金を引く
「ヒット、ヘッドショット、ターゲットダウン」
すかさず4人目を狙う……が西側のポイントB即ちホワイトがいる場所に二発撃っている
仲間に負傷者を出したくないから4人目の頭を狙う呼吸を整え引き金を引く
のだが引き金を引いた途端タゲは柱に隠れた、
「あの野郎、隠れよった!」
「落ち着いて。もう一回狙って」
「あ、あぁ」
再度スコープを覗き呼吸を整え、タゲを狙う、目と目の間を中心点に合わせ引き金を引く
そしたら何故か左側から風邪を切る音が聞こえ、生暖かいものが左頬を伝って顎まで
生暖かい物がきた2,3秒経ってから左目の横、こめかみの下部分に痛みを感じた
どうやらタゲが狙撃点を特定して拳銃で狙ってきたらしい、
「ヒット、ターゲットダウン、ヘッドショット。任務終了だね……ってどうしたの!?」
「どうやら特定して撃ってきたっぽい」
「へ、へぇ……大丈夫?」
「あぁ、こちらブラッド。任務が完了した、リカバリーポイント(回収地点)へと向かう」
『こちらホワイト、リカバリーポイントへと向かわずそのまま帰宅します』
うちに伝達があった。
本当なら今日は友達と映画を見に行く予定だったんだが中止になってしまった
取引が行われる廃墟の2階がモロに見える送電塔の上
アタッシュケースを床に置いて開く、ケースの中には
スパイ映画とか暗殺に使われるには手頃な銃。レミントンM700が入っている
一言で言うと”組み立て式のライフル”である
だが組み立て式ライフルなんて、狙撃現場に着いてから
射撃に入るまでに組み立て、調整が必要である
取引にはターゲット、即ち”タゲ”が4人来るらしい
取引現場に仲買人としてウチのリーダーが行った。
正直1人で4人はきつい。中には一発撃つだけで狙撃点を発見する奴がいる。
それに一発も外すことは許されない。ここから的までの距離は約400m、中距離狙撃だ。
「こちらブラッド、狙撃点に到着し組み立てが完了、これから調整射撃へと移る」
『ちょ、ちょっとまってよ。あと少しで着くから』
少し、と言っていたが10秒もしないうちに梯子を登ってくる音が聞こえた。
「おまたせ」
「遅いぞグレー」
「キミが早いんだよ」
「まぁいい、調整に入る。観測手さん、たのんだよ」
はいはい、と気の抜けたような返事をして観測手ことグレーは
背中のリュックから大きめの望遠鏡と3脚を取り出し俺の横に設置した
『こちらブラック、お前等。聞こえてるな』
「聞こえてます、リーダー」
『取引は現行犯じゃなきゃ捕まえられないからな。廃墟近くに無線中継用のバンを用意してある、そっちで無線は録音してある。映像は……カメラ内蔵の眼鏡で撮る」』
「了解、試験射撃に入る」
『あぁ、それじゃぁ作戦開始時刻17:30まで待機。アウト』
作戦開始まで後約30分。
開始まで待機命令が出たので試射の為にリロードをする
「ブラッド、的まで420m」
「了解……」
スコープを調整し420mゼロインになるようにしてセーフティを解除
最終の1歩前にしっかりと間違いが無いように組み立てられてるかを確認。
間違いが無かったのでうつ伏せになりライフルを構えてスコープを覗く
廃墟から東側に300mほどの所、事前打ち合わせの時にここでゼロイン調整をしておけば
タゲが出てきたときに調整は必要ないと言われた
「よし、それじゃぁブラッド」
「ん、分かった」
スコープの中心点を試射用の的の空き缶に合わせる。
「ブラッド、321カウントダウンの1で撃って」
「了解」
空き缶には黒丸が書いてあった。多分試射をする時のズレを見るためだろう
なんて考えているとグレーがカウントダウンを始めた
「2……1」
引き金を引く、
パンと銃声がこの寒い時期の乾いた空気に響く
「ヒット、ど真ん中だよ。」
「サプレッサすんの忘れた」
「あっはは」
『タゲの車が見えてきたぞ狙撃犯、構え多状態で待機。最終確認だ、黙って聞いてくれ。ブラック、グレーのいる狙撃点、ポイントAからタゲを狙う。私が伸びの体制に入ったらポイントBからホワイトが写真を撮る、カメラ内蔵の眼鏡は別視点からの証拠写真としてだからな。ホワイト、しっかり撮れよ。写真が撮れたらその場で腕立て5回、屈伸を確認したら私はその場で1回転してから腕を下ろす。取引を終了したら私は右腕を3秒間あげる、そしたら狙撃点から見えない位置に移動するから、ワンショットワンキルでな。把握したらマイクを3回叩いてくれ』
グレーが無線機のマイクを3回叩く。しばらくして3回トントントンと音がしたので
俺もマイクを3回叩く。そしたらブラックもといリーダーから”把握したな、これからは任務が終了するまで私との無線会話は出来ない”と言われた。
現在時刻17:30分。作戦開始だ
暗視スコープを持ってくれば……とも思ったが無くても出来る
ゼロイン距離を変えずに倍率を上げる。沈み掛けの西日が眩しい
西日がスコープに反射して狙撃点がばれたら不味いからアタッシュケースを横に置く
ケースを置いてからもう一回マガジンの中の残段数を確認する
五発入ってることを確認、サプレッサをつける。しっかりとねじを動かなくなるまで回す
もう一回うつ伏せになりライフルを構えスコープを覗く
スコープ越しの廃墟2階ではリーダーが両腕を下ろした、
「そろそろだね、風には気をつけなよ」
「集中しろ」
タゲが不快な微笑みを見せた、、と思ったらリーダーが右腕を上げた
心の中で3秒間数えた。リーダーが右腕を下ろし廃墟の陰へと消え……るとおもったら
俺にピースサインを出してから陰に消えた。
アレは多分外すなよ、という意味なのだろうと自分の中で強制理解した
「「よしきた、」」
俺は1人めの頭頂部を狙う、中心点が頭頂部に擦るようにし
引き金を引く。
「ヒット、ヘッドショット、!!??ターゲット……ダブルダウン!」
頭頂部に擦るようにしたことで1人目の脳に損傷を与え2人目にヒットする。
正直賭けに近い撃ち方だが当たったので問題は無い
3人目を狙う、予想してた通り胸元から銃を取り出しキョロキョロしている、が
俺には全く関係ないので3回目の引き金を引く
「ヒット、ヘッドショット、ターゲットダウン」
すかさず4人目を狙う……が西側のポイントB即ちホワイトがいる場所に二発撃っている
仲間に負傷者を出したくないから4人目の頭を狙う呼吸を整え引き金を引く
のだが引き金を引いた途端タゲは柱に隠れた、
「あの野郎、隠れよった!」
「落ち着いて。もう一回狙って」
「あ、あぁ」
再度スコープを覗き呼吸を整え、タゲを狙う、目と目の間を中心点に合わせ引き金を引く
そしたら何故か左側から風邪を切る音が聞こえ、生暖かいものが左頬を伝って顎まで
生暖かい物がきた2,3秒経ってから左目の横、こめかみの下部分に痛みを感じた
どうやらタゲが狙撃点を特定して拳銃で狙ってきたらしい、
「ヒット、ターゲットダウン、ヘッドショット。任務終了だね……ってどうしたの!?」
「どうやら特定して撃ってきたっぽい」
「へ、へぇ……大丈夫?」
「あぁ、こちらブラッド。任務が完了した、リカバリーポイント(回収地点)へと向かう」
『こちらホワイト、リカバリーポイントへと向かわずそのまま帰宅します』