叙情
「何、真弓
もう食べねぇの?」


総一の食べる姿を見てた私は
自分のを食べるのも忘れ
半分以上、まだお皿に残っていた。


「え?あ、うん」


食べてくれてる姿がうれしくて
自分が食べるのを忘れてなんて言えない。


「じゃあ、俺
全部食っていい?」


「でも、食べかけだよ」


「真弓のじゃん」


そう言いながら
持っていたお皿を取り
普通に食べ始めている。


私の食べかけ・・・


勘違いしちゃいけないのに

勘違いしそうになっている。


「真弓、マジで
味付けうまいわ。
俺の好みだし」


「ほんとに?」


「あぁ、これから
晩飯が楽しみだわー」


「夜ごはんだけでいいの?」


「あぁ、俺
仕事するから
昼間いねぇからな」


「え?えぇ!?」


初耳なんですが・・・・

< 105 / 264 >

この作品をシェア

pagetop