叙情
住む家がある現実
鏡前で
おかしくないよね、うん。大丈夫大丈夫。
なんて一人で鏡とのにらめっこをし
その足で、総一がいるリビングへ行くと
「こんばんわ~
お邪魔してます。
この前は、勘違いしちゃって
ごめんね」
総一の彼女が、総一の隣に座りながら
私に軽くおじぎをした。
この前・・・あぁ・・・
ラブホの帰りの事か。
思わず、愛想笑いもすべてぶっ飛んでいる私は
真顔のまま、何も言葉が出ないわけで・・・
「真弓、テレビ観るだろ?
俺、部屋行くから
気遣わず観ていいぞ」
「あ、うん。」
総一と彼女がリビングを出ていく姿を
やはり、表情すら作る余裕のない私は
ただ、見送るしかない。
そして・・・・
私ってば、何浮かれてたんだろう・・・と現実の現実を理解する。
そう、理解して・・・
失恋したようなダメージを受けるんだ。
別に、彼女がいるって事を忘れてたわけでもないし
私が特別だなんて思ってたわけでもない。
・・・ただ、
この家に、その彼女は来ない。
そんな勝手な勘違いをしてただけ。
おかしくないよね、うん。大丈夫大丈夫。
なんて一人で鏡とのにらめっこをし
その足で、総一がいるリビングへ行くと
「こんばんわ~
お邪魔してます。
この前は、勘違いしちゃって
ごめんね」
総一の彼女が、総一の隣に座りながら
私に軽くおじぎをした。
この前・・・あぁ・・・
ラブホの帰りの事か。
思わず、愛想笑いもすべてぶっ飛んでいる私は
真顔のまま、何も言葉が出ないわけで・・・
「真弓、テレビ観るだろ?
俺、部屋行くから
気遣わず観ていいぞ」
「あ、うん。」
総一と彼女がリビングを出ていく姿を
やはり、表情すら作る余裕のない私は
ただ、見送るしかない。
そして・・・・
私ってば、何浮かれてたんだろう・・・と現実の現実を理解する。
そう、理解して・・・
失恋したようなダメージを受けるんだ。
別に、彼女がいるって事を忘れてたわけでもないし
私が特別だなんて思ってたわけでもない。
・・・ただ、
この家に、その彼女は来ない。
そんな勝手な勘違いをしてただけ。