叙情
「お、案外いい男だわ。
なーんて、今ときめいたろ?」


「は・・?
えーっと・・・ときめきはしませんけど・・・」


「いい男だとは思ったって事か。
まぁ、俺くらいの男を前にしたら
仕方ねぇよな。
でもなぁ・・・俺、ガキに興味ねぇからなぁ・・・」


何というか・・・

いや、まぁ・・・顔立ちがいいのは認めるけど
ちょっと内面が
変な部類というか・・・


呆気にとられている私は
このような場合
どう返せばいいのかとか
考える余地はあるはずもなく・・・。



「どうしてもって言うなら
キスくらいはしてやっけど?」


は?キス・・・・!?


いやいやいや・・・

何か、ヤバい方向に進んでるような。


「いえ、大丈夫ですっ!」


とっさに腕でバッテンを作り
ガードするように
そんな言葉を発すると


「くっ・・っあははは
何だ、そっから
何かビームでも出んのか?
それとも何かに変身すんのか?
はははは マジ変な奴~」



も、もしかして・・・


からかわれた!?





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