叙情
けれど、

そのまま、いつの間にか
会話が途絶え

2人とも寝てしまっていたらしく


翌朝、リオンくんの携帯のアラームが鳴り
飛び起きるように2人で起きてしまっている。


「ごめん、真弓ちゃんまで起こしちゃった」


アラームを止めながら
そう言うと
布団を出て
バスルームの方へ行くリオンくん。



私は、何をすべきか分からず
布団をでて
そのまま座りキョロキョロとするしかなく・・・


「真弓ちゃん、起こしちゃってごめんね」


着替えをしながら
慌しく仕事に行く準備をすると


「あ・・・お昼代もらっていい?」


「い、いいよいいよ。お財布持って行っていいよ」


「ん?千円あれば大丈夫だから。
それに、お財布ないと
ごはん作れないでしょ?
そうだなぁ・・・
何か、肉料理食べたい」


そんな事言われたら・・・


「うん・・・分かった」


としか言えない。


「んじゃ、いってくるね」


「いってらっしゃい」


玄関までリオンくんを見送ると
大きく背伸びをした。



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