叙情
お弁当を作って待っていても
帰って来る事はなく、

夜ごはんを作って待っていても
帰って来る事はなく、


その次の日も・・・・


帰ってこないまま

2日が過ぎていた。


どうすればいいのか分からない。


出て行くべきなのか

このまま、いてもいいのか


何も、判断がつかない。


そして、ようやく

3日目の夜中・・・


「真弓ちゃん、ごめんね」


布団に寝ている私の耳元でそう呟き
私の髪を撫でている。


とっさに寝たふりをしてしまっている私は・・・・


一体、何なんだろう。



けれど、そんな寝たふりが
リオンくんに通用するはずもなく


「ごめん、起こしちゃったね」


バレバレだったみたいだ。







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