叙情

寝起きの悪さの結果

総一の寝息に合わせて呼吸しているうちに
私までもが寝てしまい

目が覚めると
真っ暗な部屋へと変わっていた。


ぼーっとしたまま
体を起こすと


「真弓・・・?」


総一まで起こしてしまったらしい。


「起こした?ごめん」


「んー・・・よく寝た。
何か、やっぱ隣に誰かいると
よく眠れるもんだな。」


そう言いながら
何か考え込んでいる。



「どうしたの?」


立ち上がり電気をつけ
総一の顔を見ると


「そういや、俺
真弓と会った時
仕事行く途中だったわ」



それは大問題のような・・・



「大丈夫なの!?」


「どうだろ・・電話・・・
あ・・・携帯・・・
車ん中だ」


「私、持ってくるよ」


大慌てで、車の中から携帯を取り
総一に差し出すと


「着信14件って
ストーカーかよ」


と笑っている。

いや、笑い事じゃないし。
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