叙情
「寝るならこっちじゃん」


そう言いながら
総一の部屋へと引っ張られるように入ってしまっている。


「突っ立って何してんだよ?
寝るぞ」


「え、私ここで寝るの?」


「あぁ、何、イヤなわけ?」


眠いからなのか
何だか、怒ってるような気が・・・


「そういうんじゃなくて
狭いんじゃ・・・」


「だから?」


だから?って・・・・


「ほら、さっさと寝ろ」


手を引っ張られ
その勢いに
総一の布団に倒れ込んでしまっている。


そして、横向きのまま

総一の腕が私の背中へと回っていて

向かい寝ている状態の私と総一の顔は
吐息がかかるほど近づいているわけで・・・・



うっすらと見える総一の顔を
じっと見てしまっている私に気づき


「何?キスしてほしい?」


そう言いながら笑っている。


「ち、ちがうってば・・・」


「なーんだ、俺はしたいんだけど」


「・・・・・」


再びデビル総一到来だ。





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