叙情
「あー・・・こう度々起こされたんじゃ
まったく寝た気しねぇ・・」


「総一ってば!」


マイペースすぎる総一に
どんどん怒りが増してしまっているまひろさん。



「仕事行くから
あとはご自由に」



不機嫌な様子のまま
手早く準備を済ませ、出かけてしまう総一に


「何なのあいつ・・・」


怒り心頭のまひろさん。


そして・・・


「真弓ちゃん、総一とは何もないんだよね?」


残された私に矛先は向くわけであり・・・


「はい・・・・」


「何で別々で寝てないわけ?」


「・・・・・・」


「本当に何もない?」


「・・・・・・」


こういう状況を
どう切り抜けるのかという経験なんてものが私にあるはずなく

黙り込んでしまっている。



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