叙情
「結婚するつもりで
ここに住み始めたんでしょ?」


「まぁ、俺も28だし
気が向いたらしようとかは思ってたけど
7つ上と結婚するって
結構、アレじゃん?」


この男、友達に話すかのように話しているけど

私のお母さんの事であり

娘の私としてはイライラしてくるわけで・・



「何?」


「会社の人とかさ、友達とか
恥ずかしいよね」


「は・・・・?」


「真弓ちゃんくらい、若くて可愛かったら
自慢するけどさ。
にしても、雰囲気変わりすぎじゃない?
男でもできた?当たり前かー
若いから毎晩お盛んなんだろうなー」


嫌らしい目つきで
私の方を見ている。


気持ち悪い。気持ち悪い。



「あとで来るって
お母さんに言っといて」


そう男に言い
玄関の方に体を反転させた時


「俺とも試してみる?」


肩をすごい力で掴まれ
思いきり壁に押し付けられてしまっている。



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