叙情
「っ・・痛」


「痛い?離してほしい?」


「離して」


「離すわけないじゃん、バカだなー
女子高生の体を拝めるチャンスなのに
そう易々と逃がすわけないでしょ?」


そう言いながら
近づいてくる男の顔。


絶対、嫌だ。キスなんてされたら吐き気がする。


とっさに


「うわっ・・きったねぇ・・・」


男の顔にツバを吐きかけている私。


「気持ち悪い顔近づけないで」


睨み、そう言うけれど


「プッチーン、俺キレたわ。
完全にキレた。」


その言葉と同時に

片手で私の首を押さえつけるように締め付けてくる。


「くるし・・・っ」


「ふぅん、苦しい?」


苦しい、痛い・・・

気が遠くなってくる。


そして、一気に手を緩める男に

その場に咳き込みながら

座り込む私がいる。

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