叙情
「何で!?総ちゃんの子だよ?
疑ってるの?
ほら、ここにエコー写真だって・・・」


バッグから取り出し
床に叩きつけるように置いた。


けれど・・・

呆れたように総一は1つため息をつき


「んでもって、親父の子でもねぇだろ?」


「なっ・・!?」


「まひろも、やっぱ同じか」


全然、話が見えない・・・。



「まひろ、親父と結婚する時言われた言葉
俺が当ててやろうか?」


「え・・・?」


「俺の子供を産んでくれたら
全財産をその子にあげるとか・・・?」


「な・・・っ!?」


「ビーンゴ?アハハハ
んでもってー、俺が家を出てから
親父があんま帰らなくなった?」


「え・・なっ・・・?・・」


「これも当たりかー
ほんっと
前と同じ事してやがんだな」


「ど、どういう事!?
何?総ちゃん何言ってるの?」


動揺したように
目を見開き
総一の顔を見ている。
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