叙情

▼２人の生活

「真弓ー、風呂いいぞ」


「うん」



って・・・・・・


「もー・・・総一ってば
ちゃんと片付けしてって言ってるじゃん！」


「アハハ、怒鳴り込んで来ると思った」


「せめて、脱衣所が水浸しになったら
タオルでも敷いてくれない？」


「んー、やだ」


「なっ！？やだって・・・・」


「だって、真弓の怒った顔見れねぇじゃん？」


「・・・性格悪い」


「あぁ、元から。
その性格悪い男が好きなんだろ？」


得意気にそんな聞かれても・・・



「もういいし。
お風呂入ってくる」


ほんと・・・・


そう。その通りだ。


総一のする事で

こうして怒ってしまう事もあるけど・・・



ああいうふうに
言われたら・・・


まぁ、いいや。なんて

簡単に許せてしまうほど
好きなのは事実であり・・・・


総一の後片付けをしているのが
全然苦痛すら感じず

むしろ、もう・・・仕方ないなーなんて
顔が綻びながら片付けてる自分がいるのも事実なわけで・・・