叙情
柔らかい髪・・・・
きれいな茶色・・・

白い肌が際立つ首筋に

思わず息を飲んでしまう私は

変態なのかもしれない。


「お礼に俺も洗ってやろうか?」


「え?いい!いいっ!大丈夫」


パンツまでびしょ濡れにされちゃ適わないし・・・・


そもそも、こんな綺麗な首筋見ちゃったら
私の首筋なんて

いやもう・・絶対無理。

見せられない。


男のくせに、きれいすぎるんだってば・・・


だいたい、何なの。その切れ長で綺麗な形の目は、通った鼻筋は、綺麗な白い肌は・・・・

不精ヒゲで、きれいな顔立ちを誤魔化してるんじゃないかと疑ってしまうほどだ。


「ん?何?どうかした?」


やばい・・・思わず魅入ってしまっていた。


「え、あー・・・
ヒゲそらないのかなとか・・」


「ヒゲ?元々薄いから
そんな気になんねぇんだけど・・」


たしかに薄いけど・・・

ヒゲがあるのとないのとじゃ
全然違うわけだし・・・


「真弓は、どっちが好き?」


「へ!?」


「ヒゲあるのとないの」


それは・・・総一であれば
どっちでも好きだし・・・

って、何考えてんだ、私!
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