On Your Marks…~君と共に~


瞬の方に目をやるあたし。



瞬の目は……確かにこちらに向けられていた。



……ドキっ……



胸がキュッとなる。



何?この感じ……



でも、知ってる。


これが初めてじゃない。








あふれる。



何か温かいものがあたしの中にあふれる。







「……頑張れ!あたしに風を見せてくれるんでしょう?」






その想いを、あたしは頑張れという言葉に変えて、瞬に届ける。






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