『大好き』っていいね
それから三日後。
お母さんはわざわざ家に迎えに来てくれた。
高尾山 悠哉って人も一緒だったけど。
「竜兄…今日までありがと。休みの日とか遊びに来るね。」
玄関で、別れの挨拶。
まだ、不安は残ってるけど。
竜兄といた半年間。
楽しかった。
「いつでも来て良いからな。」
いつもと同じ感じ。
人に甘えられるようになったのは竜兄がきっかけ。
いつも、私が嫌なことあった時、嫌な顔せずに聞いてくれた。
本当のお兄ちゃんにほしいくらい。
凄く幸せだった。
でも、やっぱり。
「竜兄…と、離れたくない。」
その言葉の後、私は抱きつかれた。