『大好き』っていいね


「俺も…お前と離れたくない…かも。」

その言葉があったかい。

抱かれてるのも、あったかいけど。

それ以上に。

「…ずっと…一緒に…いたかった。」

彼は私の耳元でささやく。

くすぐったい。

「…ぅん……希奈もだよ…。」

やだ。

離れたくない。

「…泣いてる…のか?」

「…っ。」

泣いちゃ駄目なのに。

彼は私から離れて、頭を撫でた。

「…涙は、今日で最後にしろよ。ガキ。」

優しく微笑む。

「絶対、電話やメール頂戴!!希奈、待ってるから‼」

最後は、明るくね。

泣いちゃ駄目。

「わかってる。」
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