『大好き』っていいね


トントン……

「失礼します。」

私達は監督とコーチの控え室に来た。

「そろったな。今日は、応援に来てくれている人がたくさんいる。相手チームからもだ。恥のかかないよう、全力を尽くせ。出ない選手も全力で応援頼むぞ。」

「「「「「はい‼」」」」」


控え室から出た。

みんなはそれぞれ準備を始めた。

今更だけど、緊張して来た。

しかも、今日は竜兄も来ている。

家族も来てますけど…。

出るんだから、頑張らないとな。

「皆……入場するから…並んでおいて…」

杏ちゃんはキャプテンらしくない声で言った。

つまり、小さいってこと。

でも、皆は聞こえてる。

今からは、杏ちゃんじゃなくて、キャプテンだし。

私達は強い。

絶対勝てる。

そして、グランドへと出た。
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