『大好き』っていいね
「おはよう。目はれてるから、みずでタオルを濡らして目に当てとけ。」

竜兄はタオルをだしてくれた。

ずっとそばにいてくれたんだ。

「…ありがとう。」


私は洗面所に言って、タオルを濡らす。

「…っ、冷たい‼」

今は5月。

暖かい時期のはずなのだが、今年は少し肌寒い。


タオルを目に当てる。

「冷た〜い。」

「ははっ。朝食まだだろ?トースト作っといたぞ。」

笑われたー。

「ありがとー。希奈、後で一旦家帰るね。そして、また遊びに来る。」

「また、来んの?別にいいけど。」

いいんかい。

でも、ありがと。

私はそれを口には出さなかった。



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