『大好き』っていいね
学校なう。
この時間だとやっぱりかなりの人が学校にきていた。
今日は珍しく、結衣がいない。
カバンは机に置いてあるけど。
でも、結衣は普段、早めに学校に来て本を読んでいる。
図書室は、朝はあいていないのでトイレにでも行ったのかなと思った。
「希奈ちゃん、おはよう。」
すると、明が教室に入ってきた。
「おはよう。明。」
明はニコッと笑った。
が、すぐに表情は変わった。
「あれ?結衣ちゃんは?」
いつも、朝いる結衣がいないと明も気になったのか、私に聞いて来た。
「希奈、さっき来たんだけど、いなかった。トイレだと思ったけど、遅いよね。この教室からだと、対して距離ないし。」
明は困った顔をしたが、すぐに表情を明るくした。
「教室は他のクラスの人と話してるのかも!」
明はきっとそう!と言ってニコッと笑う。
私はそれに納得はいかなかった。
しかも、モヤモヤが酷くなっていた。
不安になってきた。
「希奈ちょっと探して来るよ。」
「希奈ちゃん!?」
私はそのまま教室を出て、走り出した。