『大好き』っていいね
え、今なんて言った?

私は一歩下がる。

そして、結衣はこっちを向いた。

しかも、すごく睨んでいた。

「私たちだけが特別って思わないでよね。それと、二度と話しかけないで。ウザいから。」

結衣はそのまま出入り口に向かっていた。

私は、怖いって思うより、苛立ちのほうが強くなっていた。

「ちょっと待てよ。」

私は結衣を止めた。

自分でもわかるくらい、かなり低い声を出していた。

結衣はそこに立ち止まった。

そして、ゆっくりこっちを向いた。

「何がウザいだ。こっちからしたら、迷惑だ。…もっと、ちゃんとした友だち選べばよかった。じゃ。」

あ"ぁ〜。

もう。

心にも無いことを!!

本当は結衣の事大切な友だちだと思ってるのに。

友だちで、よかったと思ってるのに。

公開しても、気づいた時には結衣はいなかった。

「…もぅ…希奈最低じゃん…。何処がうざいとか聞いとけば直せたのに。…もぅ…い…や…。」

私は泣きそうになったのをこらへ、家に帰ることにした。


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