『大好き』っていいね
「どうした⁇今日は随分機嫌悪そうだな。」
竜兄は私の顔をみながら言った。
しかも、心配そうに。
本当心配性だなぁ。
まぁ、竜兄になら本当のこと言っちゃえ。
「うん…。今日、初めて友だちと喧嘩した。」
竜兄は、制服をハンガーにかけていた。
聞いてくれてるかなぁ。
なんて、思いながらみる。
「…って、初めて!?どんだけ、イイコちゃんなんだよ‼」
初めてのことにそんなにビックリすることなの?
「朝から友だちが避けて来て、理由聞いたら、希奈のことウザいって言われた…から、希奈ね。思っても無いこと言っちゃった。友だち選べばよかったって……。希奈間違ってるよね?やっぱり、謝るしかないよね?でも、凄い睨まれたし、怖いなぁ…」
私はソファの上で三角座りをして、顔を足でかくした。
良い気分じゃ無いのは確かなんだけどなぁ。
謝るのが、怖いなぁとか許してくれるかなぁなんて、そんなこと考えてても仕方ないのに。
しかし、ウザいって言われたらムカッとするわけだけど。
言い過ぎたよね。