『大好き』っていいね

「卵…卵…。あった…」

10個入りの卵を手に取る。



「竜兄、卵あった〜。」

「サンキュー。他の物は持ったから、レジ行ってから帰るか。」

竜兄は、さっさとレジに向かう。


私は少し不安になってしまった。

竜兄まで、両親のようになってしまうのではないかと。


「大丈夫…。竜兄なら、希奈を大切にしてくれるよ…。」

そう思おうとするたび、余計に不安になる。

明日は、今日と違う竜兄がいるような気がする。


< 73 / 137 >

この作品をシェア

pagetop