『大好き』っていいね

でも、しばらくして、亡くなったんだ。

私、それで思いっきり泣いて。

お母さんとお父さんは仕事をしばらく休んで。

それで、お父さんに

『なんで、あいつが逝ってしまったんだ!お前が逝けばよかったのに!』

私に思いっきり怒鳴って、それで、泣いて。

お母さんは私を助けてくれて。

でも、私はその言葉に愛されてない。

大切にされてないって思って。

ずっと、泣いてたんだ。



「家に着くまで、我慢できなかったのか?」

竜兄の声で我にかえる。

< 76 / 137 >

この作品をシェア

pagetop