『大好き』っていいね


「おはよう、竜!!」

「はよ〜。」

朝一に挨拶して来るのは、いつもクラス委員の田部 純一(たなべ じゅんいち)。

去年仲良くなった奴。

とにかく明るい奴。

「相変わらず、イケメンですなぁ。」

「お前、頭大丈夫か?」

純一は、机に座りながら言う。

しかも、キモいほどニッコニコ。

「だって、今日も手紙もらったろ?生徒会長は大変だなぁ。しかも、モテるし。頭良いし。スポーツ出来るし。完璧すぎて、先輩も後輩も男女関係なく、きゃー‼って騒いでるんだぜ。いい加減自覚しろよ。」

こいつは、俺の何処をみてんだよ。

性格みろよ。

どんなんか、知ってるだろ。

俺、超がつく毒舌。

家では別だけど。

「はいはい。わかったから。」

「しかも、彼女と別れる予定だろ?余計にモテんじゃん。ってか、何で別れんの?可愛いじゃん、彼女〜。俺に頂戴!!」

「だったら、告れ。」

「うわっ‼つめた!!」

チャラチャラしてるから、彼女出来ないんじゃん。

俺は別れる予定だけど。

< 91 / 137 >

この作品をシェア

pagetop