『大好き』っていいね
「おはよう、竜!!」
「はよ〜。」
朝一に挨拶して来るのは、いつもクラス委員の田部 純一(たなべ じゅんいち)。
去年仲良くなった奴。
とにかく明るい奴。
「相変わらず、イケメンですなぁ。」
「お前、頭大丈夫か?」
純一は、机に座りながら言う。
しかも、キモいほどニッコニコ。
「だって、今日も手紙もらったろ?生徒会長は大変だなぁ。しかも、モテるし。頭良いし。スポーツ出来るし。完璧すぎて、先輩も後輩も男女関係なく、きゃー‼って騒いでるんだぜ。いい加減自覚しろよ。」
こいつは、俺の何処をみてんだよ。
性格みろよ。
どんなんか、知ってるだろ。
俺、超がつく毒舌。
家では別だけど。
「はいはい。わかったから。」
「しかも、彼女と別れる予定だろ?余計にモテんじゃん。ってか、何で別れんの?可愛いじゃん、彼女〜。俺に頂戴!!」
「だったら、告れ。」
「うわっ‼つめた!!」
チャラチャラしてるから、彼女出来ないんじゃん。
俺は別れる予定だけど。