『大好き』っていいね
「あ。咲原おはよ〜。」

「はよ〜。」

こいつは、今年から同じクラスになった、倉石 誠二(くらいし せいじ)。

「誠二聞いて〜。竜ってば、モテるの自覚してなぁい。」

「咲原らしいじゃん。鈍感なのが咲原だし。」

誠二はクラスの兄的な存在。

先生さえも、誠二を認めている。

成績は学校で、上位だし。

学校でだぜ。

しかも、頼りになる。

俺的には、誠二がモテると思っている。

「そういや、今日は竜、コンタクトだな。普段はメガネなのに。目がキラキラ(笑」

そう。

俺は学校ではいつもメガネ。

でも、今日はコンタクト。

理由は昨日メガネを落として壊してしまった。

それしかねぇだろ。

「ほっとけ。馬鹿が。つか、もうすぐで夏休み。補習だろ?勉強しとけよ。」

「教えろ〜!!」

「…純君ドンマイ。」

ついに、誠二にまで見捨てられてる。

そして、先生が来るまで純一は叫んでいた。

うるさかった。
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