LOVEPAIN③
それから次の日の今日、
少し前に須田からアフターに行くから帰りが遅くなると電話が有り、
今しかないと思った
私は須田に見付からないように、
クローゼットの下着等を入れている棚の奥にナツキのその名刺を隠し込んでいた
気付く迄は、モッズコートのポケットに無防備に入れっぱなしにしていたなんて、
今考えると恐ろしい
私はその名刺を取り出し、
その番号に携帯電話から電話をする
『――はい』
電話に出るその声迄いい声で、
ナツキの顔を思い浮かべてその完璧さに、
少し感動してしまう