LOVEPAIN③
「あの、ナツキさんですか?」
『ですが、なにか?』
「あの、私は鈴木広子と言いまして、その……」
どう名乗ればいいのか、分からない
そっか、須田であるケイの彼女なのだと言えばいいのか!
『大丈夫、誰か分かるから。
最近、俺が名刺渡した中で電話して来なかったのはお前だけだから。
それに、俺、まだ店だから今余計な事を、この場で言わない方がいいでしょ?
彼も近くに居るよ』
最後の方は声を小さくして話していたが、
ナツキの近くに須田が居るのだとビクビクとしてしまう
そして、その話の感じだと、
私が誰か分かっているみたい