LOVEPAIN③

洗い物を済ませ歯を磨いて寝室に行くと、

成瀬はベッドの上、
布団の中に居る




「――電気、消して。

そこ、スイッチあるから」



そう言われて、扉の近くのスイッチを押すとパチッ、と音がして、
部屋が暗闇になる



カーテンから、うっすらと明かりが漏れている





「あの、一応、リビングとかの電気は消して来ました」



「ああ」



「はい……」



今、時刻は0時



以前、この部屋で成瀬とそうなった時も、
同じような時間だったな、と思い出す




「突っ立ってないで、こっち来いよ?」


そう呼ばれて、私はゆっくりと成瀬の居るベッドへと向かう



成瀬から借りているスウェットのズボンは私には大きいからか、
歩くと少しズレて来る




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