LOVEPAIN③

「夕べ、ダチから飲みに行こうって電話があって。
広子が帰って来てから出て行こうと思ったんだけど。
待てなくて」



「そ、そう。

で、朝帰り?」


その、私の“朝帰り”と訊いた言葉に、
少し須田がムッ、としたのが分かった




「飲んでて遅くなったから、向こうの家に帰ってたんだよ。
ナツキさんの所。

あっちの方が近かったから」



「そ、そうなんだ?」




だったら、なんでまた私の部屋に帰って来たのだろう?


後、何時間かしたら須田は仕事に出るから、

私の部屋よりナツキの家の方が遥かにお店に近いのに





< 204 / 474 >

この作品をシェア

pagetop