LOVEPAIN③
「夕べ、ダチから飲みに行こうって電話があって。
広子が帰って来てから出て行こうと思ったんだけど。
待てなくて」
「そ、そう。
で、朝帰り?」
その、私の“朝帰り”と訊いた言葉に、
少し須田がムッ、としたのが分かった
「飲んでて遅くなったから、向こうの家に帰ってたんだよ。
ナツキさんの所。
あっちの方が近かったから」
「そ、そうなんだ?」
だったら、なんでまた私の部屋に帰って来たのだろう?
後、何時間かしたら須田は仕事に出るから、
私の部屋よりナツキの家の方が遥かにお店に近いのに