LOVEPAIN③
私は須田の顔を一瞥すると、
下に居るナツキに抱き付くようにキスをした
それが須田に見えているのかは、分からない
そうやって、須田を拒絶する
心底、私の事なんか嫌いになってくれたらいい
ナツキから唇を離すと、
体を起こし、
もう一度須田の方を見た
須田は私から目を逸らし、何も言わずに背を向けると、
玄関の方へと歩いて行った
ドアの開閉する音で、須田が部屋から出て行ったのを知る
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