LOVEPAIN③
「あ、広子ちゃーん。
左手の薬指に指輪発見!!もしかして……」
こちらに駆け寄って来たコウジロウさんは、
私のその指輪から成瀬に視線を向けた
「少し事情が有り買ったのは俺ですが、
こいつ彼氏居ますよ?
広子のタイプは、
俺みたいな男よりもDV男やドS男みたいだし」
その成瀬の言葉は、須田とナツキの事を言っているのだろう……
「え?!
成瀬ちゃんも、DVでドSっぽいけど」
そのコウジロウさんの言葉に、
成瀬の方が、えっ?と言う顔をしている
「まぁ、とりあえず、今日もよろしくお願いします」
成瀬は話を打ち切るようにそう頭を下げると、
他のスタッフの方へと歩いて行く
一人一人に、挨拶をして回っている