LOVEPAIN③


「もしかしたら、此処かも?
俺も聞いた話だけど、T市に有るハウススタジオの一つは、

3年前に、旦那に秘密でホストに通い騙され貢いだ挙げ句に捨てられた主婦が、
それを知った旦那に首を――」



「辞めて下さい!!」


私は半泣きで、成瀬の腕を掴んでいた




「もしかしたら、同じホスト好きのお前に、シンパシーを感じたのかも?

だって、今もお前の肩に手が……」


成瀬は私の肩を見ている




「いやー!!」


私は耳を塞ぎ、腰が抜けたようにその場にしゃがみ込んでしまう




「――悪い。

そんなにも怖がるとは思わなかったんだよ」


そう言って、成瀬は私の腕を引いた


その顔を見ると、少し笑っている




私は震える足で、なんとか立ち上がった






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