LOVEPAIN③
「実は……」
私はさっき有った出来事を、
成瀬に言われた事も引っ付けて、
初音さんに話した
私がホスト好きだとか、そのくだりは省いたけど
「成瀬君、子供みたいねー。
広子ちゃん可愛いから、そうやってからかって苛めたいのよ」
初音さんは喋りながらも、器用に私の髪を結って行く
「えっ?
じゃあ、成瀬さんの言ってる事は嘘ですよね?」
「ううん。
凄かったみたいよー。
一階のリビングなんか一面血の海で、
その旦那さん、奥さんの体を風呂場で解体して」
そうさらっ、と言われて、体が恐怖から硬直してしまう
初音さんは、ウフフ、と笑っている
AVが嫌だとかどうかじゃなく、
帰りたい
今すぐ、帰りたい