LOVEPAIN③


「お前、何を動揺してんだよ?!
早速新しい男でも、部屋に連れ込んでたのかよ?」


そう言われて、思い出した




「篤さん!

ちょっと酷くないです?
成瀬さんにベラベラと喋ってくれて!

私が彼と別れた事や、新しい彼の事とか……」



実際には、あの時の状況を話されたのが、困るのだけど


私がナツキの上に全裸で、騎乗位していたと



篤は友達である須田からその全てを聞いて、
丁寧にそのままそれを成瀬に伝えている




「あ?

だったら、言われたくねぇよーな事をしてんじゃねぇーぞ!
てめぇ、どれだけケツが軽いんだよ!」


ドン、とドアの内側を強く叩かれて、
その音に怯んでしまう




「――篤さんには、言われたくないです」



だって、あなたは事務所の女の子に手を出しまくっているじゃない?



そりゃあ、それはコウジロウさんが勝手に憶測で言ってるだけだけど





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