LOVEPAIN③
「――私、ナツキさんの横に居るの嫌です」
すれ違う人、みんな決まってナツキに見惚れた後、
どんな女を連れているのかチェックするように、
私の顔を見る
その人達、私の顔を見て何を思っているのか分からないけど、
きっと、がっかりしたりしているんだろうなぁ
「べつに、気にすんなよ。
普段、お前なんかよりもっと酷いのと歩いてるから」
「えっ?」
「ほら、客とか、ババア多いし。
そりゃあ、スタイルバツグンで超美人の女社長とかも、客に居るけど」
そう言われて、ナツキは一応、今落ち込んでいる私を慰めてくれているのだと思った
でも……
「酷いのと歩いてるとか、お客さんに対して、酷すぎません?」