LOVEPAIN③
マンションの近くのドラッグストアに、急いで向かった
そして、オススメの棚に並んでいる風邪薬と、
ノンカフェインの滋養強壮のドリンクを数本、冷却シート等を買い込み、
成瀬の部屋へと向かった
持ったままになっている合鍵で、
成瀬の部屋へと入る
静かだからか、玄関に迄成瀬の咳が聞こえて来る
その苦しそうな咳を聞いていると心配で、
慌ててスニーカーを脱ぎ捨てて部屋へと入って行く
リビングには成瀬の姿はなく、
寝室のドアを開く
ベッドの上、布団に包まっている成瀬の姿が見えた
「――広子」
重い目を開き、こちらを見る成瀬
私の姿を見て、安心したような表情を浮かべていて、
胸がキュンとしてしまう