ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
*こんなお泊まり会嫌だ
2年生になって1ヵ月がたった5月。
弁当を食べ終えた俺はいつも通り自席について本の続きを読んでいた。
耳に優しい紙が擦れる音の次に聞こえたのは、
俺を呼ぶ声。
開け放した窓から入り込む夏を思わせるような風を受けながら扉の方をみると、
男が4人、全員が全員ポケットに手を突っ込んで立っていた。
なんかむさぐるしいわ。正直言ってあの輪に入りたくねぇ。
けどあまり遅いと「空祈ちゅぁ~ん」とか言って絡んでくるオネェがいるから、取り敢えず席を立つ。
「ソラー」
ヒラヒラと手をふって人懐っこい笑みを俺に向ける悠(はるか)。
イケメンだなおい。
「悠、その呼び方やめろよ。間違われるから」
悠「えーいいじゃんか。俺がそう呼びたいんだからさ」
「我が儘か。ソラってもう別人だし。原型とどめてないから」
とかいいながら半ば諦めてるのが本音。
だってクラスの大半はそう呼ぶし、
先生だって空祈(あき)ってわかっててもソラって呼んでるし。
なんだったら本名がソラでもいいとさえ思い始めてる。
弁当を食べ終えた俺はいつも通り自席について本の続きを読んでいた。
耳に優しい紙が擦れる音の次に聞こえたのは、
俺を呼ぶ声。
開け放した窓から入り込む夏を思わせるような風を受けながら扉の方をみると、
男が4人、全員が全員ポケットに手を突っ込んで立っていた。
なんかむさぐるしいわ。正直言ってあの輪に入りたくねぇ。
けどあまり遅いと「空祈ちゅぁ~ん」とか言って絡んでくるオネェがいるから、取り敢えず席を立つ。
「ソラー」
ヒラヒラと手をふって人懐っこい笑みを俺に向ける悠(はるか)。
イケメンだなおい。
「悠、その呼び方やめろよ。間違われるから」
悠「えーいいじゃんか。俺がそう呼びたいんだからさ」
「我が儘か。ソラってもう別人だし。原型とどめてないから」
とかいいながら半ば諦めてるのが本音。
だってクラスの大半はそう呼ぶし、
先生だって空祈(あき)ってわかっててもソラって呼んでるし。
なんだったら本名がソラでもいいとさえ思い始めてる。
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