ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
結局調べてみると、キューピットというのは2人を仲立ちするみたいな。


所謂そういうこと。





黎「なるほど」




「出来る?」




黎「んんー...」





さてさて。どうなることやら。


黎のせいで架月の恋愛がめちゃくちゃにならなければいいけど。





取り敢えず俺は手出さないよ。なにもしないよ。





黎「とにかく、架月とソラをくっつければいいんだな!」




「え、ソラなの?」




黎「個人的にソラとくっついて欲しいもん」




「個人的な感情入れる時点でもう向いてないよ」





でも、架月も里苑さんよりソラの方が好きっぽいし、何かとソラになついてるから悪くない組み合わせかも。





しかしあんな美形2人で街なんか歩いてたら騒然としてしまう。


2人合わせてスカウトされそうだ。





「まずは架月にそれとなく詮索」




黎「はい」




「その前に黎は勉強」




黎「ハイ」




「50点以下とったらキューピット辞めてもらうからね」




黎「ハイ...」





キューピット辞めるってのも変な表現だけど。





しょぼーんと明らかに落ち込む黎。よっぽど架月の恋路を支援したいらしい。





キューピット降板となったら俺が大変になる。


それだけはご勘弁。ということで、今からは黎が喋れないくらい弾丸で知識を頭に叩き込んでいく。





「(まあ、)」





架月に好きな人がいるかくらいは協力してやろうか。そこは俺も興味あるし。





“それとなく”っていうのが難しそうだ。どんな風に問えば不自然にならず、至極当然の流れで話を聞き出せるのか。





そんなのやったことないから全然わかんねぇ。


能天気な架月ならほいほい教えてくれそうな気がするけど...





「(あ、なら...)」





あの人に伝授してもらうしかないな。





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