ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
「まあいいや。んで、なんなの?」
もうすぐ昼休み終わるんだけど。
夏「ジュース買いたいからついてきてー」
「1人で行け」
夏閃(かせん)の要求に即答で答える。
そんだけのために人の昼休みとるな。
つかなんで自動販売機に行くのに5人もいるんだ。ぜってぇ必要ねぇだろ。
どんだけ淋しがり屋さんだ。
黎「まーまーそう言わずに。皆で行った方が楽しいからさー」
だからって5人で行く理由がわからない。
ジュース買いに行く間に楽しさって必要か?
とか黎(れい)の発言に対してぐるぐる考えていると、いつの間にか自動販売機に向かって歩いていた。
...まあいいか。
ため息をついて首筋を掻いていると、突然隣の沙絃(さいと)が興奮し始めた。
いきなりなんだこいつ、怖いわ!
沙「今日のズームインの占いで『素敵な出逢いがあるかも☆』ってなってたからもしかしたら運命の出逢いがあるんじゃね!?」
こいつ高2にもなってまだテレビの占いとか信じてんのかよ。痛々しいな。
「ヘェーソッカソッカ」
沙「相槌が片言なんですけど」
悠「どんな運命の出逢いを望んでるの?」
沙「俺は生ぬるい出逢いなんて求めていないんだ。わかるか?ハル」
悠「............。あ、ゴメン。何て言った?」
沙「おいっ!」
そっちから聞いといてなんだよっ!と廊下の真ん中で怒りだす沙絃。
お前の話し方がウザいんだよ、なんて言ったら泣き真似しながら先生に言うからなーっと、とても高2が言ってるとは思えない台詞を公の前で叫ばれるのでやめておく。