ポジティブGIRLと愉快なBOYたち


架「な、何々!?」



悠「架月ちゃんこんなとこに居たの?」





俺の声に悠だけでなく夏閃と黎も扉から覗き込んでいた。





架月ちゃんはポリポリと頬を掻きながら、



頭のなかを整理してるみたいだ。





黎「もしかしてソラ、寝顔みた?」





キラキラした女子みたいな瞳で俺をみる黎から視線をそらす。



その行動が肯定の意味を成すことに誰もが気づく。





夏「羨まし~」




黎「可愛かった!?」




「それはもう」




架「本人目の前にその話やめよう」





悠の掛け布団を目の下まで引っ張って照れたように言う架月ちゃん。



そんな彼女も俺たちの胸をキュンとさせる。





くそ、悠こそ羨ましいな。





悠「なんで俺の部屋で寝てたの」



架「たまたま覗いたらベッドがあって寝転んだら気持ちよかったからつい」





えへへ、と笑いながらおどけたように舌を少し出した架月ちゃん。





これ沙絃がいたら発狂するやつだな。





なんだかんだで皆架月ちゃんに惹き込まれて行ってるのがわかる。



それは俺も同じだ。





悠たちと楽しそうに話す架月ちゃんの唇の動きをついつい追ってしまう。





綺麗で整った顔がすぐ近くにあったのだと思うと、


今はとても遠く感じる。





名前を呼んだら振り向いてくれるだけの距離にいるのに。





黎「あーきーくん」




「チッ...なんだよ」




黎「然り気無く舌打ちされた...!」





肩に腕を回してきた黎がニヤニヤと笑っているから、


何が言いたいのか大体予想できた。





黎「架月ちゃんのことそんなに見つめちゃってぇ~何があった?ん?言ってみ?」




「ぜってぇ言わねぇ」




夏「そう言わずにぃ~」





夏閃本当にキャラ変わってる。



沙絃みたいになってるからやめて。





黎の手をハエを払うように叩くと納得ができないとでも言うように唇を尖らせていた。




















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