ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
言える訳ねぇだろうが。



言いふらされるのが目に見えてる。





「大人しくそこら辺でくたばってろ」




黎「嫌だぁ~もう。空祈ちゃんが隠し事~?」




「失せろ」





完璧感染されてるだろってくらいオネェの時の沙絃にそっくりな黎に、マジで胸焼けしてきた。



どっか行ってくれないかなこいつら。





架「私寝る」




黎「添い寝する?」




悠「黎気持ち悪い」




夏「俺も寝る~」




「こらこらこら」





架月ちゃんのいるベッドに入り込もうとする夏閃の首根っこを掴んでこっちに引き戻した。





ため息をついてこの訳のわからない状況をどうにか出来ないかと考えていた時、


下から騒がしい声が戻ってきた。





架「あ!ハルちゃんママさんだ!」





いち早く反応した架月ちゃんは掛け布団を放かりドタドタとこれまた騒がしく階段を駆け降りていった。





彼女の自由すぎる行動に悠の部屋は皆のため息で満たされる。





悠「俺らも行くか」




「もういいよ俺帰る」




悠「ここまで来たら最後まで付き合って」





腕を引っ張られた俺は引き摺られるように悠の部屋から出た。





あぁ、出来れば部屋に閉じ籠って平和に朝を迎えたかった。


もう自分が望む平和な朝は期待できそうになく、内心泣いていた。





リビングに入っていくと沙絃がソファの上でぶっ倒れていた。



何事かと問う必要もなく大方何が原因で沙絃があんなんなのかはわかる。





もう気の毒としか言えない。



取り敢えずアーメン。





沙「おぉぉぉおおおぉぉぉぉ...」




黎「なにも伝わらない」




沙「カクカクシカジカで、...うぉぉおぉぉ」




悠「精神科行った方が良さそうだね」




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